手首の痛みに悩んでいますか?痛みの原因を知って適切な治療を行いましょう

手首が痛い場合には、関節リウマチや腱鞘炎、偽痛風などが疑われます。それぞれの原因を確認したうえで治療を行いましょう。原因を解消しないまま治療を受けると、完治までに時間がかかってしまいます。それだけ医療費や通院の手間がかかるので、痛みの原因を知ったうえで適切な治療を受けることが大切です。ここでは、手首の痛みをともなう病気の原因や症状、治療法などを解説します。

手首が痛くなる原因

手首が痛くなった場合には、放置せずに病院を受診しましょう。あらゆる検査を受けられるため、原因を突き止められるでしょう。関節リウマチのような進行性の病気は早期に治療が必要であるため、できるだけ早く受診することが大切です。

進行してしまうと、人工関節置換術のような外科手術が必要になります。そうなる前に症状をコントロールすることが大切です。

関節リウマチ

関節リウマチは、細菌やウイルスなどの外敵を排除する免疫が自身の関節にダメージを与えることで炎症を引き起こす病気です。さまざまな関節に症状が現れますが、最初に痛みが現れる関節のうち、2番目に多いのが手首の関節です。

手首に炎症が起きていても痛みを感じないこともありますが、関節を超音波エコーで検査するとリウマチが発見できます。このように、手首は痛みがなくても一度は超音波エコーで検査しておいた方がよい部位です。

詳しくは、「特集:関節リウマチ」をご参照ください。

腱鞘炎

手首に起こる腱鞘炎は、「ドゥ・ケルバン腱鞘炎」の可能性が高いです。これは、「短母指伸筋」「母指を外側に開く長母指外転筋」という2つの筋肉の腱が通る「腱鞘」に過度な摩擦が起きて炎症をきたす病気です。手や指を日常的に酷使しているピアニストや美容師、パソコンを使う仕事などをしている方にみられます。

また、筋力に対して過度の負荷が長時間に渡ってかかったり、運動不足であったりすることが発症の要因になるといわれています。

偽痛風

高齢者が急に手首に痛みを訴えた場合に疑われる病気です。病名に含まれている「痛風」は、関節に尿酸が溜まることによって引き起こされるのですが、「偽痛風」はピロリン酸が関節に溜まって症状が現れます。痛風よりも高齢者に発症する傾向が強く、手首の他に肩や首、膝など比較的大きい関節に好発します。

手首の関節痛による症状

少し力を入れるだけで痛みや痺れを感じたり、腫れて熱を持ったりすることがあります。また、力をうまく入れられなくなることで、物を持つことが難しくなる場合もあるのです。動かしていなくても鈍い痛みが続くことも特徴です。

手首の関節痛の予防と治療法

手首の関節痛は、日常的なケアで予防できる可能性があります。また、病院では、薬物療法や外科手術、リハビリなどの治療を受けられます。

痛みを和らげる薬

リウマチによる炎症を軽減するために、非ステロイド系消炎鎮痛剤(NSAID)などを使います。また、痛みは、ステロイドホルモンを腱鞘に注射して対処します。ただし、腱鞘への注射を多用すると骨や軟骨が衰えて関節の破壊が進行する恐れがあるため、医師の指示に従って注射を受けなければなりません。

詳しくは、「関節痛の薬」をご参照ください。

物理療法

慢性的な痛みに対しては、温熱療法が有効とされています。病院で受ける温熱療法に加え、湯船にゆっくりと浸かるといった方法があります。

装具療法

痛みを抑えるとともに、関節の変形の進行予防や手首の使用制限などを目的として、装具を装着します。

関節の可動域訓練

関節痛によって手首を動かすことに対して消極的になると、やがて関節が硬くなって動きにくくなります。動きにくくなった関節を無理に動かそうとすると痛みが悪化するため、1日1回はしっかりと手首を動かすようにしなければなりません。

手術療法

手術療法には、滑膜切除術と人工関節置換術があります。リウマチによる関節炎が長期間に及ぶと、関節の膜が腫れて厚みが増します。この状態では、厚くなった膜がそのまま残るため、いつまで経っても関節炎が改善しなくなるのです。この厚くなった膜を切除する治療が滑膜切除術です。特に、手の関節や膝に対して適用されることが多いとされています。

人工関節置換術は、関節リウマチが進行して関節の破壊が進み、骨が崩落していくような状態になった場合に検討されます。ここまで進行すると激しい痛みが起こるのですが、薬で対処することができません。そのため、人工関節に置き換える手術が必要になるのです。

関節痛の症状

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